
長らく旅に出ていた相棒が帰って来た。
楽しい時も悲しい時も常に側にいて時を刻んでくれていた。
休むこと無く。
でも休まずに動き続けると油も切れてくるし、部品も摩耗してくる。
そうなると本来の能力が発揮できなくなる。
だから機械式時計にはオーバーホールが必要だ。
一度動きを止めて。
蓋を開いて中の機会を奇麗、奇麗して、必要ならばパーツを交換し、油を注す。
外観にも磨きをかけて、輝きを取り戻す。
そうすることによってまた長きに渡って時を刻むことが出来る。
人間にもオーバーホールが必要だ。
止まることは恥ずかしいことなんかじゃないんだよ。
一度立ち止まりゆっくりリフレッシュすることによってこそ
また自らのポテンシャルを引き出すことが出来る。
ただがむしゃらに動き続けると壊れてしまうから。
常に前さえ向いていれば、焦って前進する必要は無い・・・。