
Champagne
Brut NV Delamotte (Le Mesnil-sur-Oger) half/ \550 120ml/ \1,000
ブリュット ドゥラモット
1760年設立で現在は姉妹メゾンのサロンと共にローラン・ペリエの傘下。ブラン・ド・ブランの最高峰とも言われるサロンのリリースが「優良ヴィンテージのみ」のため、サロンとしてリリースされない年のブドウは、このドゥ・ラモットが使用するといわれている。コート・デ・ブランのシャルドネ種を5割と高い比率で用い、それにブズィとアンボネからのピノ・ノワール種を3割とヴァレ・ド・ラ・マルヌ産のピノ・ムニエ種2割からつくられる。ドサージュは9mgと少なめで、シャンパーニュ地方独特のテロワールを感じさせる、涼しげな酸と透明感のある軽やかな風味だが、このシャルドネ種の割合の高さが味わいに清涼感を備え、ドゥラモットらしさをもたらしている。
La Loge Blanc de Noirs a Sillery NV François Scondé (Sillery) half/ \820 120ml/ \1,550
ラ ロジェ ブラン ド ノワール ア シルリー フランソワ スコンデ
1976年創業、栄光のシルリーを復活させ、そのテロワールを表現する唯一のR.M。醸造はいたって伝統的なものであるが、圧搾においては最新の空気圧搾機を利用してピュアな搾汁を確保している。畑作業を重視する他のR.Mと同様、最終的に瓶内に残る糖度は6g(多い年で8gまで)と実に少ない。ほのかな甘みすら感じることがあるあるが、これはリキュールでなく質の良い葡萄に起因している。マロラクティック発酵は全てのキュヴェで行い、ヴァン・ド・レゼルヴは30%用いる。グラン・クリュ、シルリーのテロワールを存分に表現しながら、ミネラル、酸、果実味等の各要素が精緻に絡み合い、完全なる調和とフィネスを讃えた逸品。
White Wines
Valençay 2010 Le Claux Derome (Loire) half/ \450 120ml/ \800
ヴァランセ ル クロー ドローム
メヌトゥ・サロンのラ・トゥール・サンマルタンのオーナー、マンシャン夫妻が2004年からはヴァランセで始めたドメーヌ。2004年にワインでもAOC昇格を果たしたフランスで唯一チーズとワイン両方でAOCを名乗れるアペラシオンである。上層が砂利に覆われた粘土とシレックス土壌の畑は、大雑把にいうとヴーヴレイとサンセールの間に位置しており、エレガントなソーヴィニョン・ブランが生まれる。レモンやオレンジなどの黄色い柑橘類や黄桃などのよく熟した果実の中に、青いハーブが爽やかに香る。クリアで柔らかな果実味がしっかりとした酸を包み込み、フレッシュさとボリューム感のバランスが非常に良い。土壌由来のミネラルもぎっしりと詰まっているが、細かにちりばめられた印象である。華やかな余韻には心地よいホロ苦さも。
Gewürtztraminer 2010 Tramin (Trentino-Alto Adige/Italy) half/ \500 120ml/ \900
ゲヴェルツトラミネール トラミン
ケラーライ・トラミンは、オーストリアの下院議員であったクリスチャン・スロット代議士によって1898年に設立された協同組合で、現在280もの加盟員がおり、230haの畑を管理している。醸造責任者のヴィリー・シュテュルツ氏は2004年に『ガンベロ・ロッソ』にて年間最優秀醸造家賞を受賞。一段しかぶどうを入れられない収穫カゴを採用するなど細部にこだわり、スタンダード・キュヴェから上級キュヴェまで高い品質を保っている。ゲヴュルツトラミネールの起源テルメーノとモンターニャに畑があり、砂利と豊富な石灰を含む粘土質という理想的な土壌のため、良く熟したブドウが得られる。ピュアでイキイキとした酸。バラやライチの香り。ゲヴュルツという品種を難しくなく、素直に表現するコストパフォーマンスの高い一本。
Jasnieres Les Rosieres 2009 D.de Beliviere (Loire) half/ \620 120ml/ \1,150
ジャスニエール レ ロジエール ドメーヌ ド ベリヴィエール
鬼才エリック ニコラが惚れ込んだジャスニエールのテロワールを表現するために栽培は有機農法。2008年より、ビオディナミに完全転換。野草はブドウの樹に害がない限り放置。土壌のダイナミズムを取り戻すため、根を傷つける恐れがある古樹に対しても土を深く掘り起す。独特で貴重なテロワールを最もよく表現するために、植樹密度は高くしており、9,300本/ha。近年ではクローンよりも、古樹から切って得た枝を繁殖させるセレクシオン・マッサールでブドウの株を増やしている。また、収量制限も厳しく、平均30hl/ha前後。ロワール北部のジャニエールにドメーヌが所有する全ての区画の50年以下の若樹のブドウを使用。土壌の多様性により、粘土からはパワーが、砂質粘土からは繊細さやフィネスが与えられる。柔らかく熟したクリアな果実に、しっかりとした酸。滑らかなフィニッシュには柑橘系果実のほろ苦さも感じられる。重量感あるミルキーな中辛口なシュナン ブラン。R.P89-90
Beaune du Château 1er Cru 2009 D.Bouchard Père & Fils (1er Cru,Côte de Beaune) half/ \680 120ml/ \1,250
ボーヌ デュ シャトー プルミエ クリュ ドメーヌ ブシャール ペール エ フィス
1731年創設の老舗の大葡萄園主、1995年にジョセフ・アンリオ所有に変わり数々の改革を断行、かつての名声を完全に取り戻す。当キュヴェの初リリースは1907年。本拠地ボーヌの16もの一級畑からのブドウをアッサンブラージュして醸されるスペシャル・キュヴェ。歴史ある大地主と巨額の設備投資を行い数々の改革を断行したからこそ成し得たプライス・パフォーマンスに優れたワイン。ボーヌのテロワールを体現した完熟した優しい果実味を最大限活かした絶妙な樽の使い方が味わいに奥行きを与え、しなやかな酸が絶えることのないフィネスを讃える絶妙のバランス。
Sancerre Les Monts Dannées 1998 Pascal Cotat (Centre Nivernais, Loire) half/ \780 120ml/ \1,450
サンセール レ モンダネ パスカル コタ
サンセールを代表する名門コタ家、所有するアぺラシオン最上の畑モン ダネの急斜面からの完熟したソーヴィニヨン ブランを全て小型の古典的なバスケット・プレスを使用し、人力で圧搾、開放式の大樽で天然酵母を用い、温度管理も行わず自然にまかせて発酵・樽熟成の後、乳酸発酵、濾過処理は行わず、月の満ち欠けによって瓶詰めを行う。その為に非常にエキス、ミネラル分の強い長期熟成型のワインが生まれる。10余年の歳月を経て綺麗な熟成感をだしながら、まだまだ若々しい酸も感じる複雑味あふれる味わい。
Dessert Wine
Château Guiraud 1996 (Premiere Grand Cru,Sauternes) half/ \1,050 120ml/ \2,000
シャトー ギロー
イケムの真南に畑を所有するソーテルヌ格付け1級シャトー。1983年以降、グザヴィエ・プランティー氏の指導のもと大改革が行われた、厳しい選果を行い、熟した果実のみを収穫することで、めざましい発展を遂げてきている。SO2の使用も最小限に抑え、補糖も禁止するなど、自然に近い造りを心がけ、最高品質のソーテルヌ・ワインを産している。 ロースト香が強く、味わいも深く、またバニラ風の樽香が贅沢な造りに花を添える甘口。R.P90、ゴーミヨ★★★★★91
Red Wines
Château Faizeau Sélection Vieille Vigenes 2000 (Montagne Saint Émilion) half/ \520 120ml/ \950
シャトー フェゾー セレクシオン ヴィエイユ ヴィーニュ
世界的な醸造家、ワインコンサルタントでポムロルのシャトー・ラ・クロワ・ド・ゲのオーナーとしても知られるアラン・レイノー氏がモンターニュ・サン・テミリオンに所有するシャトー。古樹の区画からリュット・レゾネで栽培されたメルローを手摘みで収穫、厳しい選果を経て醸造される。ボルドーのグレートヴィンテージ2000年の凝縮した美しくもパワフルな液体が十余年の熟成を経て非常にシルキーで丸い官能的な液体へと昇華。マイナーAOCだからこそ、この味わいでこの価格で提供できるお値打ちワイン。
Château Montus 2006 D.Alain Brumont (Madiran) half/ \580 120ml/ \1,050
シャトー モントュス ドメーヌ アラン ブリュモン
エールフランス ビジネスクラスや数々の三つ星レストラン採用、はたまたハリウッドスターが自家用ジェットで購入に来るほどの名実ともに南西地区のトップ生産者。伝統品種タナを復興して、非常に濃厚で力に満ち、甘みを感じさせる程、まろやかで、滑らかな味わい。ブラックベリー、プラムの凝縮感にスパイスが豊かに広がる。また、緻密で芳醇なタンニンが、上品に感じられるバランスの良いワイン。W.S91
Beaune Clos du Dessus des Marconnets 2003 D.Paul Pernot et Fils (Côte de Beaune) half/ \620 120ml/ \1,150
ボーヌ クロ デュ ドュス デ マルコネ ドメーヌ ポール ぺルノ エ フィス
1850年創業、ルフレーヴと並びピュリニー モンラッシェで3本の指に入る偉大なシャルドネの生産者として有名であるが、クラシカルで綺麗な赤も秀逸な出来である。マルコネはサヴィニ レ ボーヌに隣接するドメーヌのモノポール、農薬を使わず、細やかに選定された葡萄は完全除梗され、テロワールとヴィンテージの持ち味を活かすために自然な手法を用いて醸される。透き通ったピュアな液体からは想像しがたいほどの複雑味のある香り、ひたすら美しく、そして妖艶な液体。
Gevrey Chambertin Aux Echezeaux 2002 D.Edouard Bryczek (Côte de Nuits) half/ \850 120ml/ \1,600
ジュヴレ シャンベルタン オー シェゾー ドメーヌ エドワード ブリチェック
ポーランド生まれのジョルジュ・ブリチェック氏が1953年に創設したドメーヌ。特級マゾワイエールとモレ1級シャルムに挟まれた絶好の区画で有機栽培によって収穫された極上のピノ・ノワールを天然酵母のみで発酵させ、18ヶ月間の樽熟成のうち、はじめの6ヶ月は新樽(女性的で優しいアリエ産と風味の穏やかなニエーヴル産を50%ずつ使用)を用い、7ヶ月目に3年目の樽に移し樽熟成を継続。樽熟期間中、2回の澱引きを経て、無濾過のまま瓶詰めすることにより、非常に凝縮感のある果実味とリッチで香ばしいオーク香』と表現される、極めて滑らかな舌触りと、口中で果実が爆発するような凝縮感という矛盾する味わいを同時に堪能できる。
Château Sociando Mallet 1997 (Haut Medoc) half/ \900 120ml/ \1,700
シャトー ソシアンド マレ
妥協の無いワイン造りで評論家たちから格付けワインに比肩する存在と評されるシャトー。厳しい評価で知られるレ・メイユール・ヴァン・ド・フランス(旧クラスマン)は5大シャトーに次ぐ★★(ダブルスター)評価をし、「この25年でメドックのクリュ・ブルジョワの中で最も名高いものとなり、格付け3級の候補にまで挙げている。素晴らしいアロマ、力強さ、濃厚さ、よく溶け込んだ樽香、2世代に及ぶ長い熟成が可能だというようなグラン・ヴァンをセレクションできるまでになっている」と激賞し、この1997年で8点/10点獲得!ゴーミヨ誌は5つ星評価をし、この'97年で90点の高評価。ロバート・パーカー氏は4つ星生産者に挙げ、多くの格付けワインと優に肩を並べることができ、フランスのワイン通の間で評判が高まっている。その大半がフランス国内で買われていることからもすでに証明済である」と絶賛し、この1997年に90点の高評価。
Amarone 2006 Pieropan (Veneto/Italy) half/ \950 120ml/ \1,800
アマローネ ピエロパン
ヴェネト州で伝統的手法で造られ手間暇がかかることとその生産本数の少なさからもイタリアを代表する高級酒アマローネ。その豊潤の薫りと凝縮感が魅力であるが、ソアーヴェを代表する生産者ピエロパンのものは、さらに美しさが加わる。透明感のあるルビー色。それは完璧なブドウから素晴らしいワインが産まれるというピエロパン哲学の結実。ブラックベリーやイチゴ、ニッキ、バナナと いった複雑な香り。口に含むと味のパワフルさに驚く。スパイシーであり、チョコや バニラ、シナモンといった味わいがものすごく長い余韻として残るが、後味は甘っ たるくない。いきいきとした酸が支え、辛口でスッキリ。そしてシルキーでまろやかな タンニン。希少なファーストリリースの2006年は日本入荷600本即完売。なぜかフードライナーさんの倉庫に極少量だけ残ってたらしいのでこの機会に是非。