
Champagne
Brut NV Delamotte (Le Mesnil-sur-Oger) half/ \550 120ml/ \1,000
ブリュット ドゥラモット
1760年設立で現在は姉妹メゾンのサロンと共にローラン・ペリエの傘下。ブラン・ド・ブランの最高峰とも言われるサロンのリリースが「優良ヴィンテージのみ」のため、サロンとしてリリースされない年のブドウは、このドゥ・ラモットが使用するといわれている。コート・デ・ブランのシャルドネ種を5割と高い比率で用い、それにブズィとアンボネからのピノ・ノワール種を3割とヴァレ・ド・ラ・マルヌ産のピノ・ムニエ種2割からつくられる。ドサージュは9mgと少なめで、シャンパーニュ地方独特のテロワールを感じさせる、涼しげな酸と透明感のある軽やかな風味だが、このシャルドネ種の割合の高さが味わいに清涼感を備え、ドゥラモットらしさをもたらしている。
Blanc de Blancs Grand Cru Réserve NV Pierre Peters (Le Mesnil-sur-Oger) half/ \800 120ml/ \1,500
ブラン ド ブラン グラン クリュ レゼルヴ ピエール ペテルス
1840年ごろ創設、1947年に今のブランド名となるR.M。ル・メニル・シュール・オジェを中心にコート・デ・ブランのグラン・クリュでリュット・レゾネで栽培されたシャルドネのみをステンレスタンクで発酵を行い、シュール・リーの状態で定期的にアエレーションを行い6ヶ月間熟成。マロラクティク発酵は完全に行い、9ヴィンテージの古酒をソレラ方式でストックしたドメーヌ秘蔵のリザーヴワインを3割弱ブレンドして36カ月とスタンダード・キュヴェとしては異例の長期間瓶内二次発酵を行う。強靭なミネラルに極めて精緻にからみあった複雑味のある厚い果実味をもち、なおかつ伸びやかな酸とフレッシュ感も兼ね備えた精妙なバランス、心地良く続くアフター。メニルのポテンシャルを感じさせてくれる逸品。リチャード・ユリーン氏曰く「ステンレスタンクで造り上げたモンラッシェ」デュセール・ジェルベ★★★★★、R.P★★★★★
White Wines
Gewürtztraminer 2010 Tramin (Trentino-Alto Adige/Italy) half/ \500 120ml/ \900
ゲヴェルツトラミネール トラミン
ケラーライ・トラミンは、オーストリアの下院議員であったクリスチャン・スロット代議士によって1898年に設立された協同組合で、現在280もの加盟員がおり、230haの畑を管理している。醸造責任者のヴィリー・シュテュルツ氏は2004年に『ガンベロ・ロッソ』にて年間最優秀醸造家賞を受賞。一段しかぶどうを入れられない収穫カゴを採用するなど細部にこだわり、スタンダード・キュヴェから上級キュヴェまで高い品質を保っている。ゲヴュルツトラミネールの起源テルメーノとモンターニャに畑があり、砂利と豊富な石灰を含む粘土質という理想的な土壌のため、良く熟したブドウが得られる。ピュアでイキイキとした酸。バラやライチの香り。ゲヴュルツという品種を難しくなく、素直に表現するコストパフォーマンスの高い一本。
Riesling Zellenberg 2008 D.Marc Tempé (Alsace) half/ \520 120ml/ \950
リースリング ツェレンベルグ ドメーヌ マルク テンぺ
ゴーミヨー4ツ星生産者M・テンペの基幹アイテム、リースリング。ツェレンベルグの畑は標高220m、粘土石灰質をベースに花崗岩や黄色みがかった細かい石灰の混じる多様性のある土壌。糖度が充分にのり理想的に完熟する9月に収穫されます。「健全なブドウを造り、テロワールの個性を最大限引き出す」というテンペの思想を具現化する為に96年からは完全にビオディナミに転換。フレッシュな柑橘系と熟したりんごのニュアンスが入り混じる高貴な香り。たっぷりのミネラルが体に染み込むやさしい味わい。
Jasnieres Les Rosieres 2009 D.de Beliviere (Loire) half/ \620 120ml/ \1,150
ジャスニエール レ ロジエール ドメーヌ ド ベリヴィエール
鬼才エリック ニコラが惚れ込んだジャスニエールのテロワールを表現するために栽培は有機農法。2008年より、ビオディナミに完全転換。野草はブドウの樹に害がない限り放置。土壌のダイナミズムを取り戻すため、根を傷つける恐れがある古樹に対しても土を深く掘り起す。独特で貴重なテロワールを最もよく表現するために、植樹密度は高くしており、9,300本/ha。近年ではクローンよりも、古樹から切って得た枝を繁殖させるセレクシオン・マッサールでブドウの株を増やしている。また、収量制限も厳しく、平均30hl/ha前後。ロワール北部のジャニエールにドメーヌが所有する全ての区画の50年以下の若樹のブドウを使用。土壌の多様性により、粘土からはパワーが、砂質粘土からは繊細さやフィネスが与えられる。柔らかく熟したクリアな果実に、しっかりとした酸。滑らかなフィニッシュには柑橘系果実のほろ苦さも感じられる。重量感あるミルキーな中辛口なシュナン ブラン。R.P89-90
Sancerre La Bourgeoise 2008 Henri Bourgeois (Loire) half/ \700 120ml/ \1,300
サンセール ラ ブルジョワーズ アンリ ブルジョワ
サンセールで10世代続く名門中の名門。テロワールを素直に反映した、ミネラル感溢れる辛口白ワインとして定評がある。ゴーミヨ誌4つ星、ル・クラスマン星付注目、ワインスペクテーター誌最高評価。樹齢50年以上の(超古木に区画名を冠した)シレックス(火打ち石)土壌からのソーヴィニヨン・ブラン100%を低収量、醗酵はステンレスタンクと古樽でほぼ半々。新樽比率30%(残りは1年30%、2年30%)バリックで11ヶ月のシュール・リー。豊かな果実味にスモーキーなミネラルの風味、キリッと締まったきれいな酸味にソーヴィニヨンらしい華の香りが支配的で非常に複雑味もある綺麗な味わい。
Saint Aubin 1er Cru En Remilly 2000 D.Marc Colin et ses Fils (1er Cru,Côte de Beaune) half/ \800 120ml/ \1,500
サン トーバン プルミエ クリュ アン ルミイィ ドメーヌ マルク コラン エ セ フィス
サン・トーバン村で最高評価のドメーヌの一つ。一級畑アン・ルミィはピュリニー・モンラッシェ村の特級畑シュヴァリエ・モンラッシェに隣接する畑でしばしばプチ・モンラッシェと称される名醸畑。2000年は長男ピエールが独立前に運営の陣頭に立っていたときで本人も素晴らしいヴィンテージだと納得しており今まさに飲み頃を迎えている。しっかりとしたミネラルの骨格の上に樽のニュアンスにも負けないボリューム感のある熟した果実味がのり、それでいて決して野暮ったくならない綺麗な酸とのバランスが素晴らしい、プライス・パフォーマンスに優れたワイン。
Dessert Wine
Château Guiraud 1996 (Premiere Grand Cru,Sauternes) half/ \1,050 120ml/ \2,000
シャトー ギロー
イケムの真南に畑を所有するソーテルヌ格付け1級シャトー。1983年以降、グザヴィエ・プランティー氏の指導のもと大改革が行われた、厳しい選果を行い、熟した果実のみを収穫することで、めざましい発展を遂げてきている。SO2の使用も最小限に抑え、補糖も禁止するなど、自然に近い造りを心がけ、最高品質のソーテルヌ・ワインを産している。 ロースト香が強く、味わいも深く、またバニラ風の樽香が贅沢な造りに花を添える甘口。R.P90、ゴーミヨ★★★★★91
Red Wines
Château Faizeau Sélection Vieille Vigenes 2000 (Montagne Saint Émilion) half/ \520 120ml/ \950
シャトー フェゾー セレクシオン ヴィエイユ ヴィーニュ
世界的な醸造家、ワインコンサルタントでポムロルのシャトー・ラ・クロワ・ド・ゲのオーナーとしても知られるアラン・レイノー氏がモンターニュ・サン・テミリオンに所有するシャトー。古樹の区画からリュット・レゾネで栽培されたメルローを手摘みで収穫、厳しい選果を経て醸造される。ボルドーのグレートヴィンテージ2000年の凝縮した美しくもパワフルな液体が十余年の熟成を経て非常にシルキーで丸い官能的な液体へと昇華。マイナーAOCだからこそ、この味わいでこの価格で提供できるお値打ちワイン。
Marsannay Les Ouzeloy 2006 D.Joseph Roty (Côte de Nuits) half/ \580 120ml/ \1,050
マルサネ レ ウズロワ ドメーヌ ジョセフ ロティ
現当主で23代目になる、ジュヴレ・シャンベルタン村の名門ドメーヌ。マルサネの限定畑“ウズロワ”は平均樹齢80年のスーパー・ヴィエイユ・ヴィーニュ。リュット・レゾネで栽培されたピノ・ノワールを、DRCと同じ選別機&プレスを使い、トロンセ産のオーク樽100%で12ヶ月熟成後、清澄や濾過をしないで瓶詰めされる。ふくよかな果実味をもちながら古樹ならではの複雑味と上質な樽のニュアンスのバランスが良く、若いうちから楽しめるが熟成のポテンシャルも高い。R.P★★★★、89-90
Norace 2005 Feudi della Medusa (Sardegna/Italy) half/ \720 120ml/ \1,350
ノラーチェ フェウディ デッラ メデューサ
1996年南イタリアの楽園サルディーニャ島に植樹されて間もないが、数々の賞を総なめにし、鮮烈なデビューを果たしたスーパー サルディーニャ。テロワールに合わせた品種選定、低収量、小さなバスケットによる収穫など、丁寧に栽培、収穫された葡萄を最新の醸造設備で醸造。南イタリアの土着品種カンノーナウ(グルナッシュ)と国際品種(カベルネソーヴィニヨン、シラー)を絶妙にブレンドし厚みがある果実味とミネラル、引き締まった酸が絶妙のハーモニーを奏でる。ベルベットのような舌触りでスルッと心まで潤してくれる味わい。
Gevrey Chambertin Aux Echezeaux 2002 D.Edouard Bryczek (Côte de Nuits) half/ \850 120ml/ \1,600
ジュヴレ シャンベルタン オー シェゾー ドメーヌ エドワード ブリチェック
ポーランド生まれのジョルジュ・ブリチェック氏が1953年に創設したドメーヌ。特級マゾワイエールとモレ1級シャルムに挟まれた絶好の区画で有機栽培によって収穫された極上のピノ・ノワールを天然酵母のみで発酵させ、18ヶ月間の樽熟成のうち、はじめの6ヶ月は新樽(女性的で優しいアリエ産と風味の穏やかなニエーヴル産を50%ずつ使用)を用い、7ヶ月目に3年目の樽に移し樽熟成を継続。樽熟期間中、2回の澱引きを経て、無濾過のまま瓶詰めすることにより、非常に凝縮感のある果実味とリッチで香ばしいオーク香』と表現される、極めて滑らかな舌触りと、口中で果実が爆発するような凝縮感という矛盾する味わいを同時に堪能できる。
Château Les Ormes De Pez 1995 (Saint Estèphe) half/ \880 120ml/ \1,650
シャトー レ ゾルム ド ペズ
18世紀半ば設立で1940年より、現在のシャトー・ランシュ・バージュのカーズ家によって運営される。サン・テステーフらしくタンニンが強く構成もしっかりしており、ブルジョワ級の中でもグラン・クリュに匹敵する評価を受けているワインの一つ。名は畑に植えられていた楡(にれ)の樹=オルムに由来している。33ヘクタールの畑にカベルネ・ソーヴィニョン60%、カベルネ・フラン10%、メルロー30%が1ヘクタールあたり9500株の密度で植えられ、平均樹齢は30年を越える。オーク樽での熟成期間は約15ヶ月間。良年95年の溌剌とした果実味が20年近くの熟成を経て、タンニンは綺麗に溶け込み、様々な表情を魅せる複雑で豊潤、気品溢れる液体へと昇華。
Numanthia 2007 Bodega Numanthia Termes (Toro/Spain) half/ \900 120ml/ \1,700
ヌマンシア ボテガ ヌマンシア テルメス
1t/エーカーという少ない収量で栽培されたプレフィロキセラの樹齢70~100年のティンタ・デ・トロより造られている。マロラクティック醗酵後、新フレンチオークで19ヶ月熟成され清澄、ろ過はされず瓶詰めがされており、その色合いはまるでグラスをコーティングするような紫。ミネラル、鉛筆の芯、野生のブルーベリーブラックベリーのリキュールの素晴らしい香りがグラスからうなる様に立ち上る。コクがありフルボディーで、スパイシーな黒色系果実の層が非常に複雑な味わい。巨大なパワーとよく熟したタンニンがよく隠れており非常にはっきりとした余韻が1分以上にわたり感じられる。P.P94+、W.S92、IWC92と評論家の評価も非常に高い。
Pommard 1er Cru Les Jarollière 2006 D.de la Pousse D'or (1er Cru,Côte de Beaune) half/ \1,050 120ml/ \2,000
ポマール プルミエ クリュ レ ジャロリエール ドメーヌ ド ラ プース ドール
多くの名醸畑を持つ名門ドメーヌ。1960年代半ばより精力的に運営し、評価を高めてきたジェラール・ポテルの死去にともない、1997年から新当主パトリック・ランダンジェの指揮のもと生産を開始。ワインは以前に較べ明らかに色調も濃くなり、深みを増した。畑においては除草剤、化学肥料の類は一切使用しない。醸造所内での果汁は、ポンプは用いずに重力で移動させる。醸造所の2階に運び込まれたぶどうは入念な選果の後、除梗破砕。発酵は1階にあるイノックスのタンクで行い、樽熟は30パーセントの新樽を用いて地下倉で。ドメーヌの水準に達しないと判断されたキュヴェはデクラッセしてリリースする程のこだわりよう。真の一級ジャロリエールから産まれるキュヴェは美しく、澄みきったルビー色からは想像できないほど、極めて濃密でシルキーなテクスチャーと甘い香りは官能の極み。