
温暖な地中海性気候と乾燥した石灰岩質の大地を基本とし、
果樹や野菜が豊富な平野部、植生豊かな山間部、
そしてローヌ川下流には大湿地帯が広がります。
アンバランスな大自然の組み合わせが魅力のプロヴァンス地方です。
19世紀以降は多くの印象派芸術家がこの地を訪れ、風向明媚な地域としてヨーロッパに名を馳せています。
そう、あれは僕がバーテンダーをしていた頃の話です。
バーにテンダー(優しさ)を添えるのがバーテンダー、
だからバーテンだなんて略さないでおくれとかいいつつ
お客様に優しさを提供していたあの頃。
時にはカウンター越しのお客様との間に恋というには淡い、
甘酸っぱい感情が芽生えることもありました。
思い出のあの人は神戸トアロードMAXI(ノックは無用風)の
大きな帽子をかぶった清楚なお嬢様らしい佇まい。
素敵な彼女と当たり障りのない会話を楽しんでいた時、
「火をくださる?」彼女はそう言いました。
生憎その店はマッチがなく、僕もノンスモーカー。
とっさに近くにあったBICライターを差し出しました。
この火で君のハートに火を点けることができるかい?
と心の中で問いかけながら。
そしたらですよ。彼女達の様子が明らかにおかしいんですよ。
ライターを見ながら半笑いでひそひそ話しをしてるんですよ。
世界中で30年以上支持されているライターを見てですよ。
おフランス製ですよ。
そして彼女達が帰った後に僕が衝撃の真実を知るのに、
それ程長くはかかりませんでした。
そのライターの裏面にはプロヴァンスの街にと書かれていたんです。
そうラブホテルのライターだったんです。
http://www.love2land.com/provencenanba/index.htm
顔から火がでましたねぇ。あの時はまだウブだったんで・・・。
その時に学んだ教訓、森羅万象、表があれば裏もある。
物事の裏側には気を付けろ!
そ~して僕は途方にくれる♪ by大沢誉志幸
いつか行ってみたいな・・・。